programmatic composition

プログラマによる音楽制作記

フーガ形式、音楽理論の基礎知識を学ぶ

西洋音楽の歴史の概観はわかったので、次のゴールとして「二声のフーガを作曲する」を置いた。そもそもフーガ形式がどういうものか知らないので、まずはフーガ形式を調べることからはじめた。

フーガ形式を調べたが...

書籍を当たろうにもどこをどう参照すればいいか分からないので、まずはググって調べてみた。

いくつか読んでみると当然ながらよくわからない単語が沢山出てくる。

応答では、基本的に主題の旋律に含まれる主音が属音に

主音や属音とは...というおそらく基本の基本であろうことがわからない...

フーガ形式の仕様を理解する以前に、基礎的な用語をまったく理解できていない事がわかった。各部の構成や種類は分かったが、実際に作っていくに当たっての基本的知識がないので、まずは音楽理論の基礎的な知識を学ぶ必要がある。

平易な内容の音楽理論の本を購入

音楽理論を学ぼうとした時、パッと思いつくのが楽典だと思う。幸い既に持っていたのでパラパラと読んでみたが、フーガ形式の説明と同様で、読み込むための知識が揃っていないように感じた。ということでもっと趣味寄りの平易な書籍を探した。

いくらかしらべたところこの「よくわかる」シリーズがよさそうだったので購入した。


よくわかる音楽理論の教科書

基礎的な知識を概観する

よくわかる音楽理論の教科書は、音階の成り立ちから、音程や音名、コード名、対位法、和声法、ジャズコード理論、スケール理論、ロックコード理論まで広範に扱っている。ページ数は158ページなのでかなり駆け足な内容になっている。前半部の解説はとても平易で丁寧なのでわかりやすい。ただ和声法辺りからはかなりすっ飛ばした内容なので学習のためのキーワードを得るに留まった。

対位法については全音符の二声対位法の課題から華麗対位法までの解説がありとても勉強になった。 対位法はかなり機械的なルール群なのでプログラムで処理できるのではないかと考え、全音符の二声対位法の禁則を検査するバリデータを書いた。

GitHub - sys1yagi/counterpoint-validator

二分割対位法や華麗対位法、三声とか四声とかになると、入力の仕様をまず設計する必要があるが、おそらくmidiフォーマットやあるいはMMLに従った形式を使うといいんじゃないかなーと思うが一旦手が止まっている。

音楽の基礎を買う

よくわかる音楽理論の教科書は良い本だが中盤から飛ばし方がすごいので間を埋めるものが必要と考え、音楽の基礎を購入して読んだ。


音楽の基礎

冒頭に、

音楽は静寂の美に対立し、それへの対決から生まれるのであって、音楽の創造とは、静寂の美に対して、音を素材とする新たな美を目指すことのなかにある。

という思想が書かれてあり、とても同意できる。著者の芥川也寸志氏は芥川龍之介の3男だという。同年代の作曲家にすぎやまこういち氏がおり、西洋音楽史で読んだ近代の音楽史の続きを垣間見た気持ちになった。

内容は記譜法、音名、音階、調整、リズム、旋律、速度と表情、音程、和声、対位法、形式で構成されている。新書で200ページ強だが内容が濃く、一度読んだだけでは捉えきれないので今後も何度も読み返すことになると思う。

フーガの道のりは長い...

基礎知識を得るにしたがって、二声のフーガを作曲するというゴールが遠ざかっているように感じる。例えば形式に従って見よう見まねで作ってみたとして、個人学習ではそれを採点するフェーズが抜けているので、適切な学習を進められないのではないかという気がしている。一旦対位法か和声法の課題を解く方向に倒してみようと思うが、楽曲形式に関しては独習は厳しい気がしている。