西洋音楽史で全体像を学習する
最初のスプリントで前提知識が足りないにもかかわらず制作プロセスを1周しようと目論んで見事に失敗したので、まずは全体像を知るために音楽の歴史を学ぶことにしました。教材としては西洋音楽史を選択しました。新書で200P前後と手軽に読めるサイズで、中世から第一次世界大戦後までの西洋音楽の発展と変化が解説されています。ここから作曲に関わるキーワードを抜き出し、最初に学ぶべき領域の設計に用います。
抜き出したキーワード
ざっくり通しで読んでとっかかりになりそうなキーワードを抜き出しました。
- グレゴリオ聖歌
- ムジカ・エンキリアディス
- 単旋律
- オルガヌム
- ノートルダム楽派
- レオナン、ペロタン
- モテット
- アルス・ノヴァ (三拍子→二拍子)
- ギョーム・ド・マシュー
- デュファイ(ルネサンス初期)
- フランドル楽派
- 対位法
- シャンソン
- 定旋律の編曲としての作曲、世俗曲から旋律を拝借した宗教曲作曲の起こり
- 通模倣とジョスカン
- 宮廷舞踏
- コラール
- ドイツ・プロテスタント音楽
- パレストリーナ (対位法の見本として長く参照された)
- ヴェネチア楽派とガブリエリ
- 不協和音の発見とモンテヴェルディ
- マドリガーレ (世俗的歌詞のモテット)
- バロック音楽、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル
- 平均律
- 三和音、長調と短調の区別、拍子
- 受難曲、オラトリオ、カンタータ、合奏協奏曲、トリオ・ソナタ
- フーガ
- オペラの誕生
- 絶対王政時代の音楽
- 音楽による喜怒哀楽の表現
- 通奏低音
- 協奏曲
- モノディ
- ウィーン古典派
- ピアノ・ソナタ
- クープラン、テレマン、ラモー、ドメニコ・スカルラッティ
- 通奏低音の省略
- 対位法の廃止と和音伴奏
- 楽譜出版と演奏会、弦楽四重奏、ハイドン
- ソナタ形式、モーツァルト
- オペラ・ブッファ
- ベートーヴェン
- ロマン派
- シューマン、リスト、ワーグナー、ショパン、ブラームス、ドヴォルザーク
- 批評、音楽学校、名作
- ピアノの発達と一般化、演奏技術の発達
- ツェルニー、ハノンなどの練習曲の誕生
- グラドス・アド・パルナッスム
- サロン音楽
- 演奏家の誕生
- トリビアル音楽、キッチュ
- 無言歌、標題音楽、絶対音楽
- ポストワーグナーの時代
- ドビュッシー、ラヴェル、マーラー、ラフマニノフ、スクリャービン、サティ
- 印象派
- 擬古典主義
- 調性の破壊
- 拍子の一定性の廃止
- 騒音楽器、自由な楽譜
- プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、プーランク
- 新古典主義とストラヴィンスキー
- シェーンベルクの十二音技法
- モダンジャズ
- 前衛音楽、名演、ポピュラー音楽
単旋律のグレゴリオ聖歌から始まり、オルガヌムで二声になり、ノートルダム楽派あたりで四声、モテットで聖歌以外の歌詞が乗り...などなど歴史の概観がある程度つかめました。現代の音楽では当たり前の様々なルールも長い時間をかけて進化してきたんだなぁ〜と考えると、ある程度時系列で学習することで無理のない段階的な学習ができるかもな〜と思いました。
Next Action
オルガヌムやモテットはちょっと古すぎるし、一方でロマン派辺りにいきなり飛び込んでもルールが複雑化していて難しすぎるだろう、という事で、
まずは2声のフーガを作る
という事を次のゴールと設定しました。イメージとしてはバッハを中心としたバロック辺りです。
そもそもフーガ形式がどういうものか分かっていないので、次のアクションはフーガ形式の仕様を調査し、習作する
です。